フレイバーテキスト選 ストロングホールド

 こんにちは。スマイルです。今回紹介するストロングホールド(「要塞」の意)は、文字通りヴォルラスの要塞における戦いを描いたセットです。

<ヴォルラスの要塞>
世界の邪悪の根元。

 テンペストのストーリー冒頭で敵襲により離散したウェザーライト一行は、ラースにおける反ファイレクシア勢力であるエルフとヴェクの民の助力により再集合を果たすと、彼らと同盟を結び、要塞に攻め込むことになります。

それでは、フレイバーテキストをどうぞ。

我慢

おれには計画なんかいらないんだ。必要なのは目標だけさ。目標があれば、他のものはみんなついてくるのさ。
――― ジェラード

 千里の道も一歩からという言葉があるように、目の前の目標を一つ一つこなして行けば、いつの間にか遥か遠くまでたどり着いていたということもあるでしょう。千里先を見据えて考え込むより、まずは一歩踏み出してみるということも重要です。

覚醒

人々を奮い立たせ、その人々に行動を要求するときというものがある。今がそのときだ。我々がその人々だ。これがその行動だ。行け!
――― 葉の王、エラダムリー

軍勢を鼓舞するエルフの王、エラダムリーの言葉。これは素直にかっこいい。

 なお、アンタップを三倍にするという、どう考えても悪いことしかしないこのエンチャントは、転覆や貿易風ライダーとのコンボで相手のパーマネントを全バウンスするロックデッキを生み出し、対戦相手をげんなりさせていたようです。

狂暴ネズミ

ヴォルラスの監獄では、どんな刑の宣告であっても最終結果は一つしかない。

拷問(死)。改造手術(死)。死刑(死)。
たぶん死刑が一番ましなやつだ、これ。

投げ飛ばし

It’s raining rats and moggs.

どんどん投げろ、ぶん投げろ。

 “rain cats and dogs”は「土砂降り」を意味する慣用句です。あくまでも比喩表現なので、実際に猫や犬が降るわけではありませんが、モグは本当に飛んで来るようです。まあ、マジックでは石とか溶鉄とか、とんでもないものが降ってくるのは日常茶飯事なので。

悪臭のインプ

インプは自分の体臭には気がついていないので、元気を取り戻すために立ち止まって息を深く吸い込んだ……そしてたちまち死んでしまった。

 自分の体臭で死んでしまうという可哀想な生き物。フグは自分の毒では死なないと言いますが・・・。

 なお、実際のカード効果は、自滅こそしないものの、コントローラーが2点のライフを失うという、はた迷惑なもの。やっぱ可哀想でもなんでもないわ。

黄泉からの帰還者

えっ、またか。
――― ハンス

 墓地を参照してパワー・タフネスが決まるルアゴイフの亜種。そのフレイバーテキストに登場しているのは・・・あのハンス!?

Making Magic -マジック開発秘話- かなりの人物
https://mtg-jp.com/reading/mm/0034555/

 ハンスは氷河期のドミナリアに生きた人物なので、時代も場所も全くそぐわないのですが、そこは開発部からの気の利いたジョークということで。

 ストロングホールドのフレイバーテキスト紹介は以上になります。楽しんでもらえたのであれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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