フレイバーテキスト選 メルカディアン・マスクス

 こんにちは。スマイルです。今回紹介するのは、マスクス・ブロックの第一セット、メルカディアン・マスクス。ウルザ・ブロックを挟んで、テンペスト・ブロックの続きが語られます。

 テンペスト・ブロックにて、ウェザーライト一行は誘拐された艦長シッセイを救出し、ラースから脱出することに成功します。
 未知のポータルを抜けてたどり着いた先は、ゴブリンが支配する都市、メルカディア。ジェラード達は拘束され、ウェザーライト号も失ってしまいます。しかし、現地の反政府勢力の手を借りて市を脱出すると、艦の奪還と修理用アイテムの調達に向けて動き出します。
 首尾よくアイテムを手に入れたジェラードですが、それを乗組員に化けていたヴォルラスに奪われてしまいます。メルカディア次元は、ファイレクシアが秘密裏に支配する世界だったのです。

暴露

 ついに現れたラースの主、ヴォルラス。ジェラードとの因縁の決着の行方は…というのがおおよその内容です。

簡単に説明したところで、フレイバーテキストを見て行きましょう。

カリスマ

導くことはジェラードの天性だった。そして、従うことがメルカディア人の天性だった。

 エンチャントされたクリーチャーが他のクリーチャーにダメージを与えた際、そのクリーチャーのコントロールを奪うオーラです。
 戦闘ダメージでコントロールを奪おうとするなら、戦闘後に双方のクリーチャーが生き残っている必要があるため、運用は難しいでしょう。パワーよりタフネスの方が高いジェラード・キャパシェンや、先制攻撃持ちである武芸の達人(ジェラードがモデルとなったカード)なら相性が良いと言える…かもしれません。

ジェラード・キャパシェン
武芸の達人

 でもよく考えたら、相手もコントロールを奪われるような状況で攻撃やブロックをするわけがないので、全然ダメですね。
 フレイバーテキストは敵すら惹き付けてしまうジェラードの人間的魅力を表していますが、カード効果は近寄りがたいオーラを漂わせるものとなっています。それもカリスマと言えばカリスマ、なのかな?

腕ずくの凶漢

いや、かまわないってば ――― その重たい宝石類はおれが全部運んでやるってば。

 次元の中心地であるメルカディア市や、港町リシャーダなど、メルカディアは商業が発展した世界ではありますが、その治安は良くありません。カイレン・ゴブリンという種族が牛耳る政府では裏金や闇取引が横行し、町には窃盗や悪徳商人がはびこっています。

堕落した役人
ごまかし

 しかしこの腕ずくの凶漢、口では親切な申し出をしていますが、胸ぐらを掴んで壁に押し付けるとは、本性を隠す気が全くないですね(名前通りか)。

港の検査官

多少の追加の費用はかかるかもしれません。追加の手数料、追加の差し押さえ、追加の税金、付加税、関税、輸入税、使用料、それに……。

 説明を聞いているだけで頭が痛くなってきそうですが、リシャーダの悪辣な租税方式については様々なカードで言及されています。

リシャーダの港
保税倉庫

<リシャーダの港>
リシャーダは自由交易の玄関口だ ――― ただし、玄関の鍵を使うのは決してただではない。

<保税倉庫>
いちいち書類をそろえるより、ワイロのほうが話が早いんだよ。

 僕はメルカディアの税法をよく知らないのですが、もし知っている人がいたら「追加の税金」と「付加税」の何が違うのか教えてください。

下賤の兵士

卑怯とは、うまく立ち回れない者たちが発明した言葉さ。

 白のカードなのに、黒っぽいフレイバーテキストですね。マジックの白は「誰もが守るべき普遍的ルールがある」と信じ、正々堂々と戦います。一方の黒は「自身に無用な制約を課すのは愚かなことだ」と考え、目的のために最善を尽くします。

 どちらが正しいとも言い切れないですが、マジックで対戦する時は、ルールを守りながらも自分のルールを押し付けず、楽しく遊びたいものです。
 では、僕のターン。白日の下にを唱え、2マナクリーチャーのヴァルキーをサーチします。あ、唱える時は裏面で。

滋養飲料の行商人

値段はコップの底に書いてあります。

 ライフを3点回復する飲み物を売ってくれるクリーチャー。飲み干すまで値段が分からないというのがツボです。

なお、ゲーム内での起動コストは一律、白1マナと手札1枚。明朗会計となっております。

治癒の軟膏

いや、いらんけど。

有角トロール

私がトロールだと言ったら、それはトロールなんだ。メルカディアではゴブリンは常に正しいんだからね。
――― スクイー

あっ、はい(実際、クリーチャー・タイプがトロールなので反論はない)。

 メルカディアン・マスクスのフレイバーテキスト紹介は以上になります。楽しんでもらえたのであれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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