PCでゲームをやるために – ゲーミングPCについてのあれこれ

最近のゲームは家庭用ゲーム機だけでなく、PCでもプレイできるように販売されている。

例えば、最近だとCAPCOMから出ているモンスターハンターライズが、任天堂のSWITCH版PC版で発売されている。

そのほかにもPS4 / PS5、XboxX|S / Xbox One、PCといった具合に多くのプラットフォームを整えるゲーム(例:ELDEN LING等)があり、最新のゲームがPCでもプレイできるようになる事が増えてきている。

以前は家庭用ゲーム機でプレイすることが当たり前の感覚であったが、PS5が品薄で買えない時期が続いてしまったせいか、先の状況も相成ってPCでゲームをしようと考える人が増えてきた。

そこでタイトルにもあるゲーミングPCである。

今回は、ゲーミングPCとは何ぞやという所から、実際にゲームができるPC選びの解説をしていきたいと思う。

ちなみに、今回はデスクトップ型PCに絞って話を進めていく。ノート型に関してはその特性から別の記事で紹介していこう。

ゲーミングPCとは

ゲーミングPCの定義は非常に曖昧ではあるものの、一般的には3Dグラフィックスを問題なく動作させることが出来るPCがゲーミングPCと呼ばれるだろうか。

もう少し噛み砕いて言えば、高性能なGPU(グラフィックボード)を搭載しているPCを指すことが多い。

このGPUにはNVIDIAのGeForce RTX 3080やGTX 1660 SUPER、AMDのRadeon RX 6600やRX 580といった具合に様々な種類がある。

これらはそれぞれに性能差があり、やりたいゲームに応じてGPUを選ぶ必要がある。

そこを理解しないで「ゲーミングPC」という名前だけで買ってしまうと、いざプレイの時に思ったような画質に出来なかったり下手をすると動かないなんて事になってしまう。

そういった失敗をしないためにも、次の内容をしっかりと踏まえてゲーミングPCを選んでほしい。

ゲーミングPCの選び方

PCでゲームをしたいと思ったら、PCに詳しい人ならば必ず目を通すものがある。

それはそのゲームの「動作環境」だ。

先のページでは「やりたいゲームに応じてGPUを選ぶ」と解説したが、何を基準にGPUを選ぶかというとそのゲームが要求する動作環境を元に選ぶことになる。

例えば、昨今無料のゲームで人気を博している「エーペックスレジェンズ」や「フォートナイト」だが、これらにもしっかりと動作環境が設定されている。

これらを見てもらえれば分かるが、動作環境の中にも【必要動作環境】や【最小システム要件】という項目と、【推奨動作環境】や【推奨システム要件】という項目がある。

【必要動作環境】や【最小システム要件】というのは、そのゲームを動かすうえで本当に必要最小限、画質やプレイへの影響は二の次で、とにかく動くことを前提とした動作環境だ。

【推奨動作環境】や【推奨システム要件】は、推奨の名の通りメーカーが「ゲームをある程度快適にプレイできる環境」として推奨しているものだ。

フォートナイトの場合は、さらに快適さを求める人のために『クオリティプリセット「最高」用要件』なんてのも用意している。

一応注意してほしいのは、例えば推奨に【Nvidia GeForce GTX 970】と記載があっても全く同じものでなくて良い。

推奨のニュアンスとしてこれ以上を用意しなさい、というものだからだ。

それこそGTX 970なんて2014年に発売された古いGPUであるため用意するだけ無駄である。


さて、ここまででゲーミングPCを選ぶ基準が何となく分かって頂けたのではないかと思う。

実はこの動作環境に合わせる基準は、選定するうえでの一つの基準でしかない。

おおよそこの通りに選んでもらって問題は無いのだが、ゲーミングPCにどこまでを求めるかで気にするべきポイントが出てくる。

次のページではそういった気にするべきポイントから、どういったゲーミングPCを選べば良いか見ていこう。