【キャンプギアレビュー・バーナー】イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB

人によっては不要という人もいるが、朝起きたらコーヒーが飲みたい筆者的には気軽に湯沸かしが出来るバーナーは必須である。

そんなバーナーにはCB缶やOD缶、アルコールを燃料としたものまで様々な物が存在する。

そんな数多くあるバーナーの中でも筆者が持っている「イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB」を使用しているオプション品も交えてレビューしていく。

岩谷産業 イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB


イワタニ産業(Iwatani) カセットガス ジュニアコンパクトバーナー シルバー×こげ茶 CB-JCB

こちらのバーナーは、キャンプをしている人なら言わずと知れたCB缶を代表するバーナーの一つだ。

他にもCB缶と言えばSOTOのST-310が有名だ。というかこちらの方がより知名度があるかもしれない。

筆者がなぜCB-JCBを使用しているかと言えば、単純に値段が安かったからだ。

確か筆者が購入した時はAmazonで5,000円弱であった。ST-310の場合はそれよりも値段が高く、記事執筆時の価格は6,800円だ。(Amazon ST-310

かたやCB-JCBの執筆時点でのAmazon価格は3,840円と非常に安い。(Amazon CB-JCB

記事執筆時点での価格なので変動はあれど、価格で言えばST-310>CB-JCBという点は変わらないだろう。

そんなCB-JCBだが、値段が安いから性能が見劣りするかというとそうではなく、最大発熱量は2.7kW(2,300kcal/h)となっており、よくあるカセットコンロ(同社カセットフー “達人スリムⅢ”)が最大発熱量3.3kW(2,800kcal/h)と考えれば必要十分だろう。ちなみにST-310の最大発熱量は2.9kW(2,500kcal/h)である。

使用感

製造メーカーも岩谷産業という事で質実剛健な作りだし、バーナーとしての性能も充分で基本的に不満は無い。火力は安定しているし、コーヒーを飲むくらいの水量であればサッと沸かすことが出来る。収納時もコンパクトでキャンプに最適だ。

だが、CB缶の欠点として寒さに弱いという点がある。

気温によって缶内部の圧力が低下し火力が落ちるというものだが、このCB-JCBも例外なくその影響を受ける。

それを承知の上で、カセットガスと言えばオレンジ色のコレで、雪中キャンプにてCB-JCBで湯沸かしをしてみた事がある。

その時は通常より時間は掛かったものの、なんとか湯沸かしが出来た。

実はそんなに苦労しなくても低温時対応のカセットガスが発売されている為、それを使えば良かったのだがその時は手持ちに無かった。

イワタニカセットガスパワーゴールドという商品になるが、実はこのカセットガスは使える器具が限られてしまう。

卓上で使用する一般的なカセットコンロでは、このカセットガスに対応していない。

だが、CB-JCBならこのカセットガスにも対応しているので、寒い日の湯沸かしも安心だ。

そんな事で、バーナーは何を買っていいか分からないという人であれば、とりあえずコレを選んでおいても間違いないといえる商品ではあるのだが、唯一欠点と言える所がある。

それは五徳の不安定感だ。

この五徳は風防代わりにもなるので、ある程度の風の中でも安定した火力で熱することが出来るメリットがある。

ただ、そのサイズが影響してか五徳のサイズに対して同程度以上サイズの調理器具であれば問題ないものの、シェラカップといった小さいものはとても置きにくい。

また、焼き肉用の鉄板やメスティンといった、平かつ長方形の物が五徳の形状的にズレやすい。

バーナーなのに五徳が不安定とは本末転倒いい所だが・・・、まぁ、メーカーの想定では本来ケトルやソロ用鍋、五徳のサイズ以上の物を置く前提としているのでしょうがない部分ではある。

ただしそこは有名メーカーのギアだけあって、そういった不満点を改善するオプションが社外メーカーから発売されている。

筆者もこのオプション品を購入して使用しているが、不満であった所が無くなり個人的には100点満点のギアとなった。

そんな筆者が使用しているものが「N-project CB-JCB用チタン五徳」だ。

これを取り付けることによって、メスティンやシェラカップ等を安定して置くことが出来るようになる。

また、五徳自体が分離式でコンパクトになるので、バーナーケースへバーナーと共に収納することが出来る。

価格は2,000円とオプション品の中では若干高めだが、このチタン五徳自体がアルコールバーナーにも使える汎用性があり、CB-JCBを使う人はマストアイテムなのでぜひ購入してほしい。

筆者が購入した時はこれの類似品は無かったのだが、今だとNEOROSS(ネオロス)というメーカーから「CB-JCB専用 18-8ステンレス製 ゴトク」がチタン五徳の半額程度で出ているので、これでもいいかもしれない。

また、写真の中でしれっと出ているが、遮熱板があるとより安心が出来る。

遮熱板の役割は、バーナーによって熱せられた鍋や鉄板からの輻射熱から守るためにある。

メーカーとしては無くても問題ない設計の様だがあると安心できる気がするし、何よりあったほうがカッコいい。

どうせケース内に収まるので、筆者の場合は一緒に使用している次第だ。

ちなみに類似品は様々あるので、気になった人はお好みの遮熱板をご用意いただきたいが、筆者はキャンピングムーン(CAMPING MOON)の物を使用している。単純に安い。

買ったけど使っていないオプション品

CB-JCBには本当に色んなオプション品があり、遮熱板も小型の物ではなく設置したらそのままテーブル代わりになるようなものまである。

実際に持っているが持ち運びに不便で、最近はあまり使っていないオプション品でもある。

そんなオプション品の中で、買ったものの一度も使用していないものがある。

それがバーナーパッドだ。

このバーナーパッドだが、基本的な使い方は火力を分散させて熱を均一に伝えるようにするためのものだ。

使っていない理由だが、これも単純で持ち運びに不便という事である。

後は考え無しに買ってしまった所は正直ある。

湯沸かし程度にバーナーパッドはむしろ邪魔になるレベルで、結果使わずじまいだった。

先にお伝えした安定感を出す五徳代わりとして活用しても良いが、あれだけコンパクトな五徳があればやはり必要のない物であった。

シェラカップとメスティンを置いてみた。安定はするが・・・。

おわり

今回はキャンプギアの中でも比較的有名なイワタニのジュニアコンパクトバーナーをご紹介した。

これからキャンプを始めようと考えている人は、まずはコレだけ買って河川敷とかでお湯を沸かしてカップ麺を食べる所から始めてもいいだろう。それも立派なキャンプの形だ。

そんな入門者向けのギアでもあるが、オプション品を使ってより玄人的に楽しむことが出来るオプション品もあるのでなんだかんだ奥が深いギアでもある。

今回紹介したオプション品であるN-project CB-JCB用チタン五徳だが、正直バーナーよりもこちらの商品を知ってもらえただけでも個人的には大満足だ。

そんなわけでこれからもぜひ楽しいキャンプライフを送っていきたい。