フレイバーテキスト選 ミラージュ

 こんにちは。スマイルです。今回はクロニクルの次のセットであるアイスエイジ・・・の次のホームランド、の次のアライアンス、の次のミラージュのカードを見ていきます。3セットも飛ばすのは、これらに日本語版がないからです。
 言われてみれば、「Force of Will」に「意志の力」って日本語名が付いたのは割と最近(2016年)だし、「Elvish Spirit Guide」は未だに英語だよなぁ。

 さて、ミラージュと、続くビジョンズはドミナリアのジャムーラ大陸を舞台としたセットです。赤道直下に位置する熱帯の地で、地理的にも文化的にも、中東や北アフリカをモチーフとしていることがイラストから見て取れます。

 フレイバーテキストはジャムーラ現地の童話や詩歌、諺や格言といったものからの引用が見られ、名文が多いと評判です。ソースはMTG Wiki。

では、早速見ていきましょう。

太陽の戦車

太陽は月を追う。月が疲れてしまうまで。そして今度は背負って運ぶ。月が元気で/前を走り出すまで。
――― 「夜と昼の恋歌」

 ミラージュとビジョンズのフレイバーテキストでしばしば引用される夜と昼の恋歌は、後に全文が米公式サイトにて公開され、さらに進藤欣也氏によって日本語に訳されています。公式訳(実物のカード)と進藤氏による訳を読み比べるのも面白いかと。

『夜と昼の恋歌』進藤欣也氏による日本語訳
http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/nightandday.html

飛翔

お前には、空を飛ぶために両手をあきらめる覚悟があるか?鳥はこの交換を承知したのだ。
――― 「一千の問い」

大きな願いには大きな代償が伴う。当たり前の事実を雄弁に伝える例えです。

最後の賭け

すべてを欲し、すべてを失う。
――― ザルファーの警句

 たった2マナで追加ターン。ただし、そのターンで勝てなければ強制的に敗北。これが相応の代償ってやつだよな?(Time Walkの方を見ながら)

ブーメラン

嘘はかならず我が身に戻る。受け止め方に注意しろ。

 嘘を戒める教えはどこの世界にもあるものです。ただ、「嘘をつくな」ではなく「注意しろ」という言い方ですが。

メテンダの牧人
ザルファーの指揮官

メテンダの牧人
ザルファーの指揮官

<メテンダの牧人>
相手がどんな動物でも ――― たとえ、それが人間だろうと ――― 群れというものは誘導できる。要は、自分で自分の行き先を決めていると信じ込ませることだ。
――― マンガラ

<ザルファーの指揮官>
指揮とは、一本のつるの上を渡りながら、他の者たちには確かな大地を進んでいるのだと思いこませる技である。
――― シダー(将軍)ジャバーリー

 片や政治家、片や軍人の言葉ですが、人の上に立つ者としての心得を説いています。すごい大物の器を感じるけど、個人的には付いて行きたくないかな・・・。

変身

アーッ!指が変に!

セリフをそのまま書いただけなのに、コミカルなイラストと相まって面白い。

平和な心

グラックは生まれて初めて、ほんわかふわふわした気持ちになった。

ほんわかふわふわ(原文:a little warm and fuzzy)。
そりゃ戦闘なんてしたくなくなるよ。

水門

早く、リアホック ――― おれに泳ぎを教えてくれ!
――― ゴブリンの捕虜、マクト

今回のゴブリン枠。
今にも急流に飲み込まれそうな状況ですが、彼らの運命や如何に・・・。

無惨の饗宴

ほーら ――― 夜食にぴったり。

夜食は健康に良くないですよ。

炎のブレス

友よ、すべてが魔法なわけではない。食事こそが大事なのだ。
――― スークアタの交易商人、パシャド・イブン・アシーム

ふむふむ・・・って、何食ったら人間が火を吐くねーん。

ジャングル・トロール

おまえ、木を喰う。わし、木を喰う。 おまえ、獣喰う。わし、おまえ喰う。
――― トロールの王、ドゥラルヴァーグ

食べないでくださーい!

補償金

失礼、村を焼いてしまった。この金で別の村でも……。

お金で全て解決しようとするのは良くないと思います。

・・・と思いきやこのカード、自分が被害に遭う度にドローする効果なので、払う側じゃなくて強請る側なんですよね。余計に質が悪い。

 ミラージュのフレイバーテキスト紹介は以上になります。楽しんでもらえたのであれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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