フレイバーテキスト選 ビジョンズ

 こんにちは。スマイルです。今回見ていくビジョンズは、ミラージュに引き続き、ジャムーラ大陸が舞台となっています。

 小型セットながら、吸血の教示者、ゴブリン徴募兵、自然の秩序といった強力なカードが収録されています。また、マジック初の本格的なコンボデッキ、プロスブルームのキーカードである繁栄と資源の浪費もこのセットから。

 メカニズムとしては、大クラゲやネクラタルに代表される、戦場に出た時に誘発する能力(ETB能力)が初登場しています。

それでは、フレイバーテキストの方を見ていきましょう。

タール坑の戦士

そのサイクロプスはどれだけ強打されても平然としていたが、何の気なしの侮辱で泣きだしてしまった。
――― アゼイウォライ「失敗したサイクロプス」

 屈強な体躯とは裏腹に、何かの対象にされただけで死んでしまうという残念なクリーチャー。確かに、ゴリラなども見た目に反してメンタルが弱く、ストレスで病気になりがちとは聞きますが・・・。

大イモムシ

「おれは、大人の握り拳ほどのイモムシをみたことがあるんだ」旅人はそう言って、真顔でうなずいた。そのときだった。自分の無知に、旅人があんぐりと口を開けたのは。
――― アファーリー「語り」

でかいわ。でも成虫(蝶トークン)は1/1飛行と普通のサイズ。

野生の衝動
強要

野生の衝動
強要

<野生の衝動>
よく聞きな ――― サイが頭を肩より下げていても、祈りを捧げているわけじゃないんだよ。
――― メテンダの牧人、ムワンニー

<強要>
サイとの交渉
――― 「選択の余地がない」という意味の、フェメレフの言い回し

 灰色熊のように、ジャムーラで危険な生き物と言えばサイなのでしょうか。幸い、サイは視力が弱く、30mも離れれば物の見分けがつかないそうです。走って逃げても無駄ではないかもしれません。

キング・チータ

友達と二人のときに、キング・チータに追いかけられるはめになったら、生き延びる道は一つしかない。友達をつまずかせるのだ。
――― スークアタの知恵

 猛獣から生き延びる方法さえ教えてくれるスークアタの知恵も、その友達と仲直りする方法までは教えてくれないでしょう。もっとも、その必要はないのですが。

蛇かご

えーっと、誰か笛を持ってない?
――― スークアタの市場の道化、ラナ

 蛇を笛で操ると言えばインドの蛇使いが有名ですが、実際は音で操っているわけではなく、かごを叩いた振動や笛の動きに蛇が反応しているだけだそうです。鎌首をもたげているのは威嚇行動に当たるので、もはや手遅れでしょう。

ニシキヘビ

蛇から手足を奪って、他の生き物が逃げのびられる可能性をつくってくれたのに、どうして神々を無慈悲だなどと言えるのだ?
――― 伝承の紡ぎ手、ハキーム

毒を奪わなかったからじゃないですか?

フリーウィンド・ファルコン

あいつにやられたんだってば!おれはニワトリ泥棒に戻らせてもらうよ!
――― ゴブリンの射手、リアホック

リアホック君!生きてたのか!泳ぎ方を教わってた彼は元気?
あと、近所のニワトリがいなくなったんだけど、何か知らない?

霊感

狂気と天才は、成功と失敗の度合によってのみ分かたれる。
――― シダー(将軍)ジャバーリー

 後に天才と呼ばれる人物が、幼少期は落ちこぼれだったり、周囲から変人扱いされていたり、という逸話は枚挙に暇がありません。しかし、人とは違うからこそ人には出来ない偉業を成し得るのでしょう。

 ビジョンズのフレイバーテキスト紹介は以上になります。楽しんでもらえたのであれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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