フレイバーテキスト選 ポータル

 こんにちは。スマイルです。今回見ていくポータルは、通常のスタンダードで使用できるセットとは別に作られた、初心者向けのセットです。

 簡略化のため、カードタイプは土地、クリーチャー、ソーサリーに限られ、いずれもシンプルな能力や効果のものばかり。また、当時、ポータルのカードは公式大会で使用できなかったため、経験者にとっては魅力に欠けるセットだったのではないでしょうか。
 しかし、それでも既存のカードの新規イラストを求めて購入する層がいたそうです。・・・ホントかなぁ?まあ、カジュアルで遊ぶ分には別にいいのか。

 あ、でも中国語の簡体字版の星明かりの天使は、宗教上の理由で絵違いになっているため、今でも高値が付くそうですよ。

2014/07/07 星明かりの天使 – Card of the Day -今日の1枚-
http://mtg.bigmagic.net/article/2014/07/20140707–card-of-the-day-1.html

それでは、フレイバーテキストをどうぞ。

神の怒り
ハルマゲドン

神の怒り
ハルマゲドン

<神の怒り>
悪戯な子供が蝿を叩きつぶすよう、 神々は勝手気ままに我らを殺す。
――― ウィリアム・シェークスピア「リア王」

<ハルマゲドン>
「ああ、幸福は見るかげもない!これはこの新たな楽園の終末なのか……?」
――― ジョン・ミルトン「失楽園」

 片や全ての生物を滅ぼし、片や全ての土地を消し去る恐ろしき呪文。プレインズウォーカーが振るう神の如き力と、不条理な運命に翻弄される人間の嘆き。往年の名カードに格式ある名文が映えます。

風のドレイク

“No bird soars too high, if he soars with his own wings."
—William Blake, The Marriage of Heaven and Hell

自分の翼ではばたくかぎり、どんな鳥も高く飛びすぎることはない。
――― ウィリアム・ブレイク「天国と地獄の結婚」

 世界の文学を紹介するコーナーではないので程々にしようとは思いますが、これまた古典からの引用です。

 上記の訳では「自分の力だけを頼みにするなら、限界などないのだから、どこまでも進んで行きなさい」というような意味に取れますが、「誰も自分一人の力で大成することは出来ない」という解釈もあるようです。

一瞬の才気

たった一つの名案を実行することの方が、世界中のありとあらゆる知識をかき集めるより価値がある。

 引用じゃないけど、誰かの名言にありそう。考えたり準備したりも大事だけど、思い切って一歩踏み出してみるのも同じくらい重要ですよね。

鎧のペガサス

沼インプと出会って、どう切り抜けたのかと尋ねられても、鎧のペガサスはたてがみを振って、げっぷするだけだった。

 鎧のペガサスのサイズは1/2、沼インプは1/1なので、戦闘で一方的に討ち取れます、と。もう一方のカードを見て、初めて意味が分かるというオチ。

沼インプ

国境警備隊

「軍隊に入って外国を見よう!」とは、よく言ったものだ。

理想「入隊すれば外国に行けるぞ!」
現実「一日中、国境を見張ってます」

怒り狂うゴブリン

たった一人で突撃するなんて、飛び抜けて度胸があるか、飛び抜けて間抜けでなければ無理なことだ。いや、その両方でなければだめか。

褒めているのか貶しているのか分かりませんが、一応、度胸があるのは確かなようです。

蜂の一刺し

蜂の大群ほど、走る気が出るものは滅多にない。

うん。まあ、好きで走ってるわけじゃないと思うけどね。

 ポータルのフレイバーテキスト紹介は以上になります。楽しんでもらえたのであれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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