ノートPCのCPUを換装した話・後編

前編ではCeleron B815からCore i7-2670QMに換装したわけだが、今回の後編ではシネベンチを用いたスコア計測や温度測定を計測したのでそれを確認していきたい。

ちなみに、換装後にいつも通りに立ち上げてみたが問題なく起動した。

タスクマネージャー上でもしっかりと4コア8スレッドが確認できた。

何かしらトラブルは出るかな、と思っていたので若干の拍子抜け感はあったが、トラブルが無い事はいい事だ。

ベンチマークスコアと動作温度

今回計測に用いたのはCPUベンチマークソフトの定番であるCinebench(シネベンチ)だ。

Cinebenchの中でもR15やR20で計測したり色々だが、面倒なので最新であるCinebench R23を用いて計測した。

Cinebenchは1コアあたりの性能と全コアでの性能を計測することができ、性能が高ければ高いほどスコアの数値が大きくなる。

そんなわけで早速計測と行きたいが、計測前にCPU-Zというソフトを用いて各CPUの情報を確認しておく。

比べるとi7-2670QMの方がコア数は2倍、スレッド数は4倍でそれだけでも圧倒的な性能差に感じられる。動作クロックもi7-2670QMの方が高いが、TDPが45WとB815に比べ10W高いのでそこは心配だ。

というわけで、早速B815でCinebenchのスコア計測を行った。

スコアの画像は見やすいように拡大や切り抜き編集を行っているが、B815で行ったベンチ結果の様子が上の画像である。

マルチのスコアが「504」、シングルのスコアが「283」と他に並んでいるCPUのスコアと比較すると圧倒的低さが目立つ。

またベンチマークを完了するのに掛った時間だが、正確に計測しているわけではなく体感になってしまうがマルチが概ね15分ほど、シングルが30分ほどであった。

ベンチマーク終了後のB815の温度は以下の通りだ。

上から2番目の項目「Temperatures」がCPU温度になるが、ベンチマークを回しても最大65℃までしか上がらなかったのが意外だ。もっと熱くなるかと思っていた。

さて続いてはi7-2670QMのスコアだが以下の画像の通りだ。

マルチコアのスコアが「2056」とスレッド分と同じ4倍とキレイにスコアが上がった。シングルコアのスコアは「576」でB815のスコアと比較すると1.9倍で、i7のTB時の最大クロック分通りのアップになっている。(B815 定格1.60 GHz/i7-2670QM TB時最大クロック3.10 GHz)

ベンチ時に掛った時間も体感でマルチコアが5分ほど、シングルコアが10分ほどであった。

単純な性能アップに喜びたいところだが、ベンチ時のファン音の煩さはかなり目立った記憶がある。

そんなベンチマーク時の実際の温度がどうだったかというと以下の画像の通りだ。

Temperatures」はMAXで84℃とかなり高めになっていた。それでも、あの全然冷やせなさそうなヒートシンクとファンで90℃を超えなかった事を褒めるべきだろうか。

ノートPCで常に80℃超えで動作させていたらCPU周辺はかなり熱害が酷そうなので、TDPは元々使用していたB815と同じ35Wの物を使った方が無難かもしれない。

ちなみに、このCPUでデスクトップ画面だけを表示したアイドリングの状態で温度を計測すると以下の通りになる。

MAX53℃で平均50℃前後という所を見ると、アイドリングでこれだと割と熱めだ。

アイドリングでこれなら、通常使用した時はどうなるのだろうか。

というわけで普段使用する事を想定して、YouTubeで1080Pの動画をフルスクリーンで10分ほど流し続けた。その測定結果が以下の通りだ。

MAXが73℃となり平均は60℃前後であった。換装後のこのPCで動画を見たら、デスクトップPCでゲームをするときぐらいにはCPUが発熱する事になる。改めて冷却性能の重要性を感じた瞬間だった。

まとめ

ノートPCでCPU換装をしたい時は、性能重視よりもまずTDPを考慮したCPU選びをしよう。

・・・。

性能は確かに上がったが、このCPU温度で通常使用をしたらノートPCとしての寿命は短くなるかもしれない。CPU周辺の排熱処理が出来ないからだ。

もしこれで常用するのであれば、最低限ノートPCに敷くノートPCクーラーは必須となりそうだ。

筆者的にはあくまでもおもちゃ兼実験として今回の様な事をしたが、実用を考えた時はオススメが出来ないカスタムになるので真似をしたい人は良く考えて自己責任で実行するように。

もし熱の問題を考慮してTDPを35Wに合わせたCPUを用いるのであれば、このPCに搭載するCPUはCore i7-2640Mになると思う。2コア4スレッドで性能は落ちるがコレが選べる限界だろう。

まぁそんなわけで今回は以上になるが、機会があればこういった事を引き続きやっていけたらと思う。

PCCPU,ノートPC

Posted by いまの