自作PCのパーツ選定基準《PCケース編》
こちらのページはPCパーツを選定する時の基準《PCケース編》をまとめた記事だ。きっかけとなる記事はこちら《自作PCのパーツ選定基準について考える事》になるため、もしまだ見ていなければよろしければ見てほしい。
PCケース
PCケースは各社様々な見た目や仕様のケースを出しているが、必ずマザーボードの規格に応じたケースを出している。
マザーボード編でフォームファクタについて取り扱っていたのを覚えているだろうか。要はマザーボードのサイズは規格で決まっていますよ、というものでATXやmicro-ATX、ITX等があることを紹介した。
当たり前といえばそうだが、マザーボードを入れるための箱なのでその規格に則った設計をされている。
また電源ユニット編でも少し触れたが、ATX電源やSFX電源などこちらもある程度サイズが決まっている。
ATX電源であれば通常PCケースに大体乗るが、電源ユニットの奥行がしっかりと収まるかどうか、小型PCの場合はSFX電源限定でないか等よく確認しよう。
電源ユニット同様にCPUクーラーもケースに左右される部分がある。CPUクーラー編にてその辺りに触れているので併せて見てほしい。
そういえばPCケースのサイズの呼び方で、「〇〇タワー」や「キューブ型」と呼ばれることもある。
この呼び方は実は明確な規格が決まっているわけではない。例えば大きければ「フルタワー」、小さければ「ミニタワー」、その間くらいなら「ミドルタワー」、薄いケースなら「スリム」、正方形っぽい見た目なら「キューブ型」と様々であるが、これらは見る人の主観で決まってしまう。
もし欲しいケースのサイズ感の説明でこれらの呼び方をされていたら、そのまま鵜呑みにせずしっかりと寸法を確認したい。
PCケースのあれこれ
PCケースのスタイルとしてサイドパネルがアクリルやガラスとなっている中身を光らせて見栄えを重視するケースや、シンプルなデザインの堅牢で静穏性を重視したケース等様々なものがある。
様々なスタイルのケースがある中どのケースにも共通の話題として、PCケース内のエアフローで「正圧」「負圧」がどうとか、裏配線がどうとかといった話が出てくる。
そういった内容の多くを語ることは出来るが、それを実際に自作PC初心者が実践しようと思ってもなかなかに難しいと思う。
ごちゃごちゃ書いてもワケワカラン状態になりそうなのでまた別の機会にする。
ただそれでもこの一点だけはぜひ実践してほしい事があり、それは「結束バンド」を使用することだ。
インシュロックとタイラップのどちらの呼び名論争が起きる例のアレだが、結束バンドを何に使うかと言えばPCケース内の配線をまとめる為に使用する。
PCケース内のケーブルを端の方やフレームに合わせるようにまとめるだけでそこそこ綺麗に見えるし、かつ冒頭のエアフローのあれこれもある程度解決する。
そんな訳なので、もし自作予定であればぜひ結束バンドを準備の上で作業を進めてほしい。
まとめ
- マザーボードの規格に合わせて設計されるPCケース
- 様々なPCケースがあるがPCパーツとの干渉が無いように注意すること
- PCケース内のケーブルを結束バンドを使ってまとめておこう
これを買っとけのコーナー
- Thermaltake Versa H26 4,000円前後 ATX・microATX・Mini-ITXのマザーボードに対応して価格はかなり安く、メンテナンス性も高め。CPUクーラーも160mmまで対応しており、虎徹MarkⅡなら問題なく入る。拡張性が高くPCケースの定番となっている。コスパ重視の人にオススメ。
- COOLER MASTER MasterCase H100 MCM-H100-KANN-S00 7,000円前後 Mini-ITXに対応する省スペースのPCを組みたい人向け。ATX電源が使用でき、整備性も高く自作PC初心者で小型に組みたい人にオススメ。
- NZXT H510 Elite CA-H510E 19,000円前後 ATX・microATX・Mini-ITXに対応する。光らせることが可能で尚且つ多くの面がガラス張りになっている。魅せる為のPCケースだがファンの設置などの制限も緩く冷却性能も高めで、見た目と性能を両立したい人にオススメ。
- Fractal Design Define 7 Compact Solid FD-C-DEF7C 15,000円前後 ATX・microATX・Mini-ITXに対応し、他のPCケースに比べて静穏性を重視した人気のPCケース。Define 7シリーズとして様々なパターンをリリースしておりサイドパネルがガラスのモデルもある。静穏性重視の人にオススメ。