自作PCのパーツ選定基準《メモリ編》

こちらのページはPCパーツを選定する時の基準《メモリ編》をまとめた記事だ。きっかけとなる記事はこちら《自作PCのパーツ選定基準について考える事》になるため、もしまだ見ていなければよろしければ見てほしい。

メモリ

引用:Wikipedia『主記装置

ノートPC用メモリ

引用:Wikipedia『記憶装置

デスクトップPC用メモリ

メモリとは何か?という点については以前お伝えした通りここで解説は行わないが、「何でメモリを搭載するのか」が分からないと釈然としないので簡単に解説すると、メモリは「PCの作業領域」と思ってもらえればいい。よくある例え話にすると、メモリを例として人間に当てはめると「人間が作業するための机」に例えられることが多い。メモリの容量が大きいほどこの机が広く作業がしやすい、となる訳だ。これを念頭に置いて読み進めてほしい。

さて、早速だがメモリにもいくつか種類がある。

まずは冒頭の画像でもある通り、ノートPC用メモリとデスクトップPC用メモリだ。

これはメモリインターフェースの規格としてしっかりと決まっており、

  • デスクトップPC用メモリ 「DIMM
  • ノートPC用メモリ「SO-DIMM

となっている。

他にも規格はあるがデスクトップ型の自作PCを今回は解説している為、ここではメモリは「DIMMを選ぶ」ということだけ覚えておいてほしい。

さらにメモリにはチップ規格と呼ばれる規格がある。

これは「DDR」「DDR2」「DDR3」「DDR4」と呼ばれるものだ。DDR(2)や(3)といった数字は世代を表し、現在主流の規格はDDR4となる。またこの後に「DDR4-2400」や「DDR4-3200」という具合に4桁の数字が入る。

この4桁の数字はメモリの通信速度を表し、この数字が大きいほどメモリの通信速度が速い。

このメモリのチップ規格とは別にモジュール規格という規格があり、「PC*-(数字)」という命名ルールで「PC2-9600」や「PC4-19200」という風になる。

これはチップ規格のDDRと対応しており、「PC=DDR」「PC2=DDR2」「PC3=DDR3」「PC4=DDR4」という具合だ。

そして「DDR4-2400=PC4-19200」「DDR4-3200=PC4-25600」といった具合に、通信速度も対応している。

DDRと同様にこれも考え方は同じで前の数字は世代、後ろの数字は通信速度を表している。

余談になるが、このメモリの通信速度はCPUメーカーによってはPCの性能に影響してくる。具体的にはIntelCPUであればメモリの通信速度の影響は少ないので何を選んでも正直問題ない。

AMDCPUを使うときは、通信速度が速い方がPCの性能に割と影響してくる。予算に余裕があれば、AMDCPUを使うときは通信速度を早いメモリを選んでいきたい。

ここまで何となくでもご理解頂けただろうか。そんなところで実際にメモリを選ぼうとすると様々なメーカーが検索に出てくるが、

  • CFD
  • Corsair
  • G.Skill
  • crucial

辺りがメモリの販売メーカーとして有名どころになるのでこれらのメーカーを選んでおけば間違いない。

最後にメモリには相性問題という面倒な要素がある。この相性問題は昔のメモリだと非常にシビアな問題であったが、最近のメモリは正直何を選んでも問題なく動作することが多い。それでも少なからずは出てくる問題であるため、ほとんどのマザーボードのサポート表にはメーカーで動作確認が取れているメモリ一覧がある。

上記はあくまでも一例だが、数多くのメモリの動作確認が取れている。相性問題が心配であれば、上記一覧から対応したメモリを選べば間違いがない。

「メモリ」という言葉をここではPCパーツの1つのジャンルとして語ってきたが、正確に分類するうえでは「RAM (Random Access Memory)」というジャンルのメモリで、その中でも「DRAM(Dynamic Random Access Memory)」という名称のジャンルがここで解説したメモリの正体である。

RAMの特徴として、揮発性メモリの特徴を持つ。要は通電していないとデータを保持できませんよ!という事だが、この逆に不揮発性メモリというものがある。これは通電していなくてもデータを保持できます!というもので、これを「ROM(Read only memory)」と呼ぶ。俗にいうHDDやSSDの事だ。

HDDやSSDを総称してストレージと呼ぶ。次の記事ではこのストレージをご案内しよう。

まとめ

  • ノートPC用とデスクトップPC用のメモリがある
  • メモリにもいろいろ規格はあるけどDDR4が今の主流
  • 後ろの数字は通信速度で大きい方が速い
  • 実は相性問題もあるから要確認

コレを買っとけのコーナー

一応の定番のメモリは以下の通りだ。

ただ、先に述べた通りマザーボードごとに動作確認が取れているメモリもあるので、マザーボードのサポート表次第ではそちらを優先して選んでもらって構わない。

PCメモリ,自作PC

Posted by いまの