自作PCのパーツ選定基準《CPU編》

こちらのページはPCパーツを選定する時の基準《CPU編》をまとめた記事だ。きっかけとなる記事はこちら《自作PCのパーツ選定基準について考える事》になるため、もしまだ見ていなければよろしければ見てほしい。

始めにお断りしておくが「CPUって何?」という所から解説していくと膨大な量の記事になるので、そちらについては解説しない。あくまでも自作PC初心者向けに、PCパーツを選定するときに押さえておくポイントを簡単に解説するシリーズである事をご了承いただきたい。

御託はここまでにして、早速CPU選定のコツを見ていこう。

CPU(Central Processing Unit)

引用:Wikipedia『CPU

CPUは現在大きく分けてIntel社が発売する「Core i」シリーズと、AMDが発売している「Ryzen」シリーズがある。

どちらも【(シリーズ名)+3 , 5 , 7 , 9+型番】の命名ルールに則って販売しており、基本的に数字が大きければ大きいほど性能が高くなる。例としてIntelであれば「Core i9-10900K」、AMDなら「Ryzen 9 5900X」という具合だ。

また、CPUにはグラフィックス機能(GPU)が搭載されていて、ゲームをしないのであれば後述するグラフィックボードを買わずCPU内蔵のGPUを用いる事で価格を抑える事が出来る。

注意点として、Intelの場合は型番後にKやT等の英字が付くが、「F」と付くモデルの場合は内蔵GPUが無い為注意したい。AMDの場合は基本的に内蔵GPUを搭載しておらず、グラフィックボードを別途用意する必要がある。一応AMDでもGPUを搭載しているCPUはあるが、AMDではそれをAPUと呼称し型番末尾に「G」や「GE」と英字が追加される(Ryzen 5 3400G等)。ノートPC向けRyzenは英字が「U」や「H」に変わる。

余談になるが、CPUの別名として開発時のコードネーム等で呼ばれる事がある。

Intelのコードネームは最近は〇〇湖(lake)と呼ばれていて、現世代のデスクトップ向け第10世代を「Comet Lake」、次世代の第11世代を「Rocket Lake」と呼んでいる。AMDはアーキテクチャというCPUの仕組みを「Zen(ゼン(禅))」と名付けて、初代「Zen」、初代のマイナーチェンジ「Zen+」、2代目「Zen2」、3代目「Zen3」と呼んでいる。

さて、IntelにしろAMDにしろ「性能の高さ=価格の高さ」に直結するため予算との都合になるが、予算的に妥協をしなければならない場合CPUがその妥協点の一つとなりやすい。

妥協できる理由として、記事冒頭で紹介したコピペのCPUの項を覚えているだろうか。

なかでも低クラス・低価格帯のコピペ「CPU……最近のCPUは低価格帯でも十分に高性能、安いものでよい」が割と的を得ており、日常使う分には低ランク帯のCPUで何も問題が無いからだ。

もちろんゲームで必要とする動作要件がある場合はそれに倣いたい。

まとめ

  • Intelは「Core i」シリーズ , AMDは「Ryzen」シリーズを出している
  • Intel、AMDともに数字の大きい方が性能が高い
  • 安く済ませたい人はCPUに映像出力機能(GPU)があるか要確認
  • CPUは割と妥協ポイントだけど、ゲームをしたい人は注意

コレを買っとけのコーナー

「結局どれを選べばいいの?」という方の為に記事投稿時点でオススメできる最新のCPUをご紹介しよう。これらから選んでもらえれば間違いない。

  • AMD Ryzen 5 5600X 現在は40,000円~50,000円くらい ※価格が高めだがそれ以上に性能が良くコスパ自体はとても良いが、人気商品の為どのショップも在庫が無い。買えれば運が良い
  • Ryzen 7 5800X BOX 現在は60,000円~70,000円くらい ※金額を考えなければ「とりあえずこれを選んでおけ」的存在。だがこれも人気商品で在庫が無い。これも買えれば運が良い
  • Intel Core i5-10400F 20,000円前後 ※価格が安めで性能も良く良コスパ。GPU機能が無い為注意
  • Intel Core i9-10900K 55,000円前後 ※Intelの現行最高スペック。Intelの「これを選んでおけば間違いない」的存在だが発熱が他CPUよりあるため人を選ぶ。
  • Intel Pentium Gold G6400 7,000円前後 ※とにかく価格重視。内蔵GPUもあるためとにかく安く済ませたいならコレ。

上記一覧の中ではPentium以外のCPUはほとんどのゲームの動作要件をクリアできる。

PCCPU,自作PC

Posted by いまの