フレイバーテキスト選 エクソダス
こんにちは。スマイルです。今回紹介するのはテンペストブロックの最終セット、エクソダス(「脱出」の意)。
要塞に乗り込んだジェラードたちは、奪われた仲間やレガシー(対ファイレクシア用のアーティファクト兵器)の奪還に成功。冒険の途中で明かされるファイレクシアのドミナリア侵攻計画、要塞の主ヴォルラスの正体、そしてヴォルラスの不在など、多くの伏線を残しつつも、当初の目的を達成したウェザーライト一行はラースからの脱出を試みます。
なお、ウェザーライトはラース突入時の敵襲により次元航行能力を損傷していたため、脱出にはラースに存在する次元間ポータルを利用することになりました。
しかし、ポータルを目指すウェザーライトの前に、再び旗艦プレデターを駆るグレヴェンが立ちはだかり・・・というのがおおよその内容です。ストーリーについてはこれくらいにして、早速フレイバーテキストを見て行きましょう。
憎悪
お前の肉から皮膚を、骨から肉を引きはがしてやる。骨についてる肉片も全部こそげ落としてやる。それでもまだ十分じゃないんだ。
――― グレヴェン・イル=ヴェクからジェラードへ
2ターンキルをも可能にする爆発力と、レスポンス一枚で負けかねないリスクを兼ね備えた、スーサイドの象徴的なカード。ライフも手札もかなぐり捨てて憎いあいつをぶち殺す、という殺意に満ち満ちています。
熟達の魔術師アーテイ
それだけ?
――― 熟達の魔術師、アーテイ
打ち消しに定評のあるアーテイは、本人の能力もやっぱり打ち消し。マナこそかかりますが、毎ターン一回まで相手の呪文を無効化出来ます。その後に「それだけ?」と煽りたいところですが、相手も一枚目が打ち消されるのを承知で動いてきた以上、「それだけ」で済まないのは確実です。
呪文書
あの賢い女性は学んだことをすべて本に書き記したんです。ページがインクで真っ黒になると、白いインクでまた書き始めたんです。
――― 銀のゴーレム、カーン
マジックはプレイヤーが魔法使いとなって戦うという設定なので、ゲーム内の手札やライブラリーは、しばしば記憶や呪文書に例えられます。つまり、手札枚数の上限を失くしてしまうこのアーティファクトは無限の記憶媒体!
しかし、ページを黒や白で塗りつぶしてしまったところで、それは記録として意味を成すのでしょうか。いや、この女性は何度も何度も書き込んで覚えて賢くなったのでしょう。
伏魔殿
誇りを持って生きることができないなら、誇りを持って死ぬのだ!
――― 葉の王、エラダムリー
クリーチャーが戦場に出るたび、パワー分のダメージを飛ばせるエンチャント。エラダムリー率いるエルフ・ヴェクの連合軍と、ヴォルラスの軍勢が入り乱れて戦う様が描かれており、互いのクリーチャーがぶつかり合う熾烈な戦いを演出するべくデザインされたカードなのでしょう。実際は1マナ12/12のあれが二体出てきてゲームが終了するんですけどね。
今日の1枚:ファイレクシアン・ドレッドノート
https://mtg-jp.com/reading/guffdailycard/0033538/
薬袋
この薬袋と私は、これまで数え切れないほどの傷や病を癒してきた。しかしこれほど大勢の者がいつまでも治らぬひどい病に悩まされたことは、今までなかった。これからは、スクイーの作った料理は決して口にしないことだ。
――― オアリムの日記
ウェザーライトの船医オアリムによる、ただならぬ書き出しに、一体何事かと思えば、オチはお前か、スクイー。
実際にスクイーの料理を食べていると思われるシーンがこちら。
カード名が「リサイクル」って、一体何を材料にしたんだ。
スラルの外科医
端っこをちょっと取るだけにしてくださいよね。
そんな狂暴そうな顔して、注射を怖がる子供みたいに・・・。
旗印
オイチ、ニイ、サン、シイ おあとは、いくつだ
――― モグの行進曲
4までしか数えられないんかーい。
突っ走る猪
Bores ruin a party. Boars are party to ruin.
退屈な奴はパーティを台なしにする。猪はいつも台なしのパーティをしている。
日本語では分かりづらいですが、原文はbores(退屈な奴)とboars(猪)を掛けた洒落になっています。翻訳って難しいですね(セレニアの方を見ながら)。
エクソダスのフレイバーテキスト紹介は以上になります。楽しんでもらえたのであれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。
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