フレイバーテキスト選 ポータル・セカンドエイジ

 こんにちは。スマイルです。今回紹介するのはポータル・セカンドエイジ。ポータルに続く、入門セット第二弾です。

 前作に引き続き、カード構成は基本土地、クリーチャー、ソーサリーのみで、効果も軒並みシンプル。良く言えば初心者向きで、悪く言えば地味といった印象です。とは言え、一応、ハルマゲドンや燎原の火なんかは使えるカードだったんじゃないでしょうか(公式戦以外で)。

ハルマゲドン
燎原の火

・・・って、こんなカードを入門セットに入れるんじゃない!土地を吹き飛ばしたら初心者が泣くだろ!

まあ、それはさておき、フレイバーテキストを見ていきましょうか。

怒り狂うゴブリン

彼は世界に対して怒り、家族に対して怒り、自分の人生に対して怒っていた。だが、だいたいは理由もなく怒っていたんだ。

 昔、Magic Onlineでテフェリーを出したら、いきなり相手が(チャットで)キレ出したことがあります。世の中には時々、理由はよく分からないけどめちゃくちゃ怒ってる人がいますが、深く考えても仕方ありません。僕はそういう時、「怒りたいから怒ってるんだろうなぁ」と思うようにしています。

ゴブリンの長槍使い

どちらの端が尖っているかやっと理解できた後、彼は警備の任務につくことができた。

 これまたゴブリンらしくて味のあるフレイバーテキストです。なお、第9版以降では日本語訳が微妙に変更されています(原文は変化なし)。

棒のどっちが尖っているか理解ができたことで、彼は警備役に昇格した。

 警備役というのがどの程度の地位なのかは分かりかねますが、ゴブリン界の深刻な人材不足が懸念されます。

ゴブリンの知識

「俺が忘れちゃったことの方が、お前が知っていることよりずっと多いんだぞ。脳なしめ」
「そんなに忘れちゃったんかい」

 人間の脳は、目に映る光景や周囲の音、着ている服の肌触りなど、頭に入ってくる情報を全て記憶しようとすると、5分で一杯になってしまうそうです(※)。もちろん、そうならないように大量の情報を捨てているわけで、言ってしまえば脳の仕事は覚えることではなく、忘れることなのかもしれません。ゴブリンの知識も案外、馬鹿にならない?

※5分だったような10分だったような。そもそも何の本で読んだのかもさっぱり覚えていません

打ち寄せる大波・オーガの監督官
野生のグリフィン・微震

打ち寄せる大波

<打ち寄せる大波>
4匹のゴブリン、海の中でうろうろ。1匹が海蛇をからかった。そこでゴブリンは3匹になった。

オーガの監督官

<オーガの監督官>
3匹のゴブリン、酒を飲んで浮かれた。1匹がオーガにぶつかった。それでゴブリンは2匹になった。

野生のグリフィン

<野生のグリフィン>
ゴブリンが2匹、表にいたよ。そこへ来たのはグリフィンが1匹。それでゴブリンは1匹になった。

微震

<微震>
ゴブリンが1匹、土をかきまわした。ほこりが静まってみると、だ~れもいなかった。

 このフレイバーテキスト、つながってる!こういうのを見つけるのが楽しいんですよね。MTG Wikiで調べたところ、Ten little Indian boysという民謡が元ネタになっているようです。

10人のインディアン Ten little Indian boys :マザーグース
https://mother-goose.hix05.com/Mg4/mg109.indinan.html

 元々「黒人(Nigger)」であったところを、差別的であるとの理由から「インディアン(Indian)」に変えているようですが、現代では「インディアン(Indian)」も差別用語に当たるため、注意が必要です。その点、「ゴブリン(Goblin)」ならだれも傷付かなくていいですね。

超巨大化

夜魔たちの「リスをからかう」お遊びゲームは、突然思わぬ展開となった。

 巨大化系の呪文では、ネズミやネコような小動物が大きくなる様子が描かれるのが定番で、リスであれば樫の力の可愛いイラストが有名です。

樫の力

 しかしこの超巨大化のリスはどうでしょう。隆々たる二の腕に、亀裂の走る腹筋。睨まれた方は、思わずたじろぎ、逃げ出してしまいます。

石の雨

隣近所、みんないなくなっちゃった!

 スタンダードでは見なくなって久しい、3マナの土地破壊カード。近年の土地破壊が弱めに設定されているのは、強過ぎるからというよりは、土地事故が起きるとゲームが面白くないから、という理由が大きいのでしょう。土地破壊デッキを使用する際は、対戦相手がいなくならないよう、お気を付けください。

 ゴブリンのことしか書いていない気がしますが、ポータル・セカンドエイジのフレイバーテキスト紹介は以上になります。楽しんでもらえたのであれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

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